建築について
約4年半に及ぶ改築工事を経て、2024年10月5日に開館を迎えました。1964年に竣工した本館は内観・外観共に継承しつつ、設備や展示機能の更新、耐震補強、断熱改修などを行いました。
かつて即翁がつくりあげた、唯一無二の既存本館をより一層磨き上げ、新たな美の体験や交流を提供する新館を増築しました。日本庭園に点在する港区指定文化財の茶室と共に、庭屋一如(*)で多様な美の世界のニーズに応えていく美術館に生まれかわりました。
*庭屋一如=庭と建物が一つの如く、融合している様子
設計
基本設計:株式会社新素材研究所
実施設計:大成建設株式会社 一級建築士事務所
ロゴについて
新たなマーク「畠」は、畠山記念館の開設時に畠山即翁が揮毫した署名の筆文字からとりました。一見すると瓢箪のようにもみえるユニークさと、一筆書きという連続性に加えて、瓢箪が繁栄をあらわす縁起のよい文様であることから、当館の新たなロゴマークに選定しました。
瓢箪に多くの種子が実るように、これからの当館の活動に集ってくださった方々と、共に楽しみ、学ぶことを通して、当館を愛してくださる皆さまの輪が広がっていく、その中心となる存在でありたいとの想いが込められています。
シンボルマークの色は、庭と茶室のある美術館と抹茶をイメージしたものです。