年代 | 江戸時代(1814) |
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材質・技法 | 絹製 |
サイズ(cm) | 身丈147.0 裄70.0 |
室町時代に成立した能楽に用いられた能装束は、当初簡素なものであったが、桃山時代以降に唐織や縫箔など華麗なものが発達し、江戸時代には能装束そのものの体系が確立する。唐織は装束の中でも最も豪華で代表的なもの。主として女役の表着として用いられるが、まれに公達などの男性用の着付にも使われる。染織技術を駆使して多彩な文様が展開されている。本品は藍媚茶地に雪をかぶった二種類の水仙を段替りの様に配しており、静寂な雰囲気を感じさせる意匠である。畳紙に文化10年(1813)とあり、製作年代が知られる。