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煙寺晩鐘図 伝 牧谿筆

国宝
年代 南宋時代(13世紀)
材質・技法 紙本墨画
サイズ(cm) 縦32.9 横104.1

煙寺晩鐘は中国山水画の画題・瀟湘八景の中の一つ。厚い煙霧に包まれる中、日没後のかすかな光によって遠くの寺と樹木とが浮かび上がって見える様を描き出している。光と大気とを観る者に感じさせ、深い余韻を残す傑作である。画面左隅に「道有」の鑑蔵印を有し、足利義満の愛蔵品と知られる。義満以後、松永久秀、織田信長、徳川家康、紀州徳川家、その後加州前田家へと伝来した輝かしい由緒を誇っている。作者は南宋時代の画僧・牧谿と伝えられる。

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