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清滝権現像

重要文化財
年代 鎌倉時代(13世紀)
材質・技法 絹本著色・墨書
サイズ(cm) 縦83.2 横42.3

清滝権現は真言密教の護法神で、弘法大師が唐より帰朝する時、長安の青竜寺から勧請し京都醍醐寺に祀られた。元来は青竜の女神で、如意輪観音を本地仏とする。この清滝権現像は右手に如意宝珠を持つ女神に描き、左手を柱に軽く添えて、今しも神殿の山水風景画の襖を開いて、香薬の草子を童女に授けた、まさに影向した瞬間を表している。敷居の手前の童女に比べて一際大きく描かれた女神像は、神威の偉大さを象徴しており、畏敬の念がよく看取される。

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