重要文化財
年代 | 朝鮮時代(16世紀) |
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材質・技法 | 陶器 |
サイズ(cm) | 高9.4 口径15.8 高台径5.7 |
かつて細川三斎(1563~1645)が所持していたことからこの銘があり、松平不昧が大徳寺孤篷庵に寄進した「喜左衛門」や「加賀」と共に、「天下三井戸」と称されてきた大井戸茶碗である。轆轤目の廻ったゆるやかな椀形の優美で美しい姿、高くくっきりと削られた小振りの竹節高台、やや赤みがかった明るい枇杷色の釉薬、腰下高台脇から高台内部までの鮮やかな梅花皮など多くの見所を備え、井戸茶碗としての条件を完備している。目跡が認められないことから、最上位に置いて焼成されたものと分かり、大井戸の代表的名碗と呼ぶに相応しい。