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砂張釣花入 銘 針屋舟

年代 明時代(15世紀)
材質・技法 銅器
サイズ(cm) 総長35.0 幅22.0

利休の弟子針屋宗春が所持したことに因み「針屋舟」の銘を得た花入。「針屋舟」は「松本舟」、「淡路屋舟」と共に天下三舟の一つで、その内最も大きく一段と風格を備えている。丸みのある均整のとれた造形、船縁に並行する二条の沈線は殊に優美で、この花入の見所となっている。釣鐶も華奢で、加えてやや赤みを帯びた地金に現れた、むらむらとした彩雲のような景色も味わい深い。宗春の後、木下肥後守、冬木家、宝樹庵道勝、戸田露吟、加州松岡家へと伝来した。

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