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天命責紐釜

年代 室町時代(16世紀)
材質・技法 鉄器
サイズ(cm) 高19.5 口径11.0 胴径26.0

天命釜は、下野国安蘇郡天明(現栃木県佐野市天明町)から産出した釜。その特徴として、肌が素肌で、無文・肩衝・面取・段などの複雑な形状に、線や筋が入っているという形姿の面白さが挙げられる。責紐とは、貴人に茶を献上する際、蓋と鐶付を紐で結んで封印するために、鐶付が口際に付けられていることから名付けられた名称と言われる。足利六代将軍義教、豊臣秀次所持の後、柳営御物として伝わり、徳川家康の没後に「駿府御分物」の一つとして紀州徳川家に伝来した。

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