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芦屋梅花文筒釜

年代 室町時代(15世紀)
材質・技法 鉄器
サイズ(cm) 高24.9 口径12.9 胴径19.0

芦屋釜とは、筑前国芦屋(現福岡県遠賀郡芦屋町)で鋳造された釜を指し、その多くは真形に文様か霰があり、鬼面あるいは獅子咬の鐶付をもつという特徴がある。本作はすっきりとした端正な形の筒釜で、肩の張りや胴の垂直に伸びる線は力強い。その一方で、面取りすることによって現れた胴から底にかけてのゆるやかな曲線と、一面に描かれた樹幹豊かな梅樹は、柔らかく優美な雰囲気を醸し出している。徳川家康が愛蔵した後、「駿府御分物」として紀州徳川家に伝来した名物。

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