重要文化財
年代 | 明時代(16世紀) |
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材質・技法 | 磁器 |
サイズ(cm) | 高9.0 口径18.0 |
古赤絵は、古渡りの赤絵という意味で用いられた呼称で、中国明時代の万暦年間(1573~1620)以前に景徳鎮の民窯で作られ、濃厚な赤を特色とした上絵付による色絵磁器。刀馬人とは『三国志』などに因む人物の意匠のこと。馬に乗り、鎧に身を包み、槍を構えて戦いに向かう三人の人物が描かれており、翻る衣文や跳躍する馬の動きからは躍動感が感じられる。背景の山や高台脇には多くの鋸歯文が描かれており、大軍が押し寄せてくる様子を表現するために描かれたとも考えられる。