重要文化財
年代 | 平安時代(11世紀) |
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材質・技法 | 彩箋墨書 |
サイズ(cm) | 縦12.8 横12.8 |
京都大徳寺の塔頭・寸松庵に伝わった色紙。寸松庵は江戸初期の武家茶人・佐久間将監(1570~1643)が建立し、堺の南宗寺の襖に貼ってあった色紙36枚のうち12枚を手に入れて同庵に伝えたという。本品は、縹地に雲母で唐草と双鳳凰文を摺り出した唐紙に、『古今和歌集』巻第5・秋歌下の和歌一首を詞書を除いた作者名と和歌のみ書写している。伝承筆者は紀貫之であるが、行の変化と全体の調和の美しい書表現から、実際は11世紀後半の書写にかかるとみられる。