重要文化財
年代 | 鎌倉時代(14世紀) |
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材質・技法 | 紙本墨書 |
サイズ(cm) | 縦31.6 横94.4 |
宗峰妙超の墨跡は気宇広大な禅僧の人柄をよく反映し、大徳寺の開山で高僧としての尊崇から古くより珍重されたが、とりわけ茶席では首位におかれてきた。この墨跡は弟子の宗圓道人に「孤桂」の号を与えた大字のもので、膠気の少ない唐墨をもって揮毫しているので一段と墨色が鮮やかである。この「孤桂」は全体に肥痩のない一本調子の書体であるが、雄渾と厳しさのなかに一種のさわやかさも感じられ、よく見ると二大字が次第に大きく迫ってくるのを覚える。