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展覧会

夏季展
まだまだ見せます、 新生 荏原 畠山美術館―中国観賞陶器、青銅器から新収集作品まで
令和7年7月26日(土)~9月15日(月)

【学生無料】本夏季展のみ!※要オンライン予約+学生証提示


夏季展のオンラインチケット、発売中!オンラインチケットの詳細はこちらのお知らせをご確認くださいませ。


 

2024年10月から3期に分けて開催した開館記念展につづき、本展では、当館が誇る重要文化財
「染付龍濤文天球瓶」をはじめとする中国の観賞陶器、中国古代の超絶技巧が発揮された青銅器から新収集作品まで、さまざまな角度から収蔵品の魅力をお伝えする展覧会を開催いたします。併せて国宝「禅機図断簡 因陀羅筆 楚石梵琦賛」を特別展示します。
3章で構成される展覧会の1章では、東洋のやきものと書画を夏ならではの涼やかな趣向でお楽しみいただきます。つづく2章では、さまざまな形・装飾・技法などに注目しながら、中国観賞陶器を中心に世界に愛され、多くの人々のくらしに彩りを添えてきた器の魅力をご紹介いたします。
そして3章では、近年、当館に収集された作品のなかから、初公開作品をご覧いただくとともに、関連展示として館の歴史を開き、創設者、即翁 畠山一清(1881 ~1971 )と後継者、酒井億尋(1894~1983)の社会活動とその芸術レガシーを、彫刻、絵画、建築でたどります。
コレクターに愛蔵され、あるいはご遺族の手で大切に守られながら、縁に引き寄せられてここに集まった作品たち。館に関わる芸術を、その愛着や関心をたどりながらご覧いただく機会にしたいと思います。

 

 

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秋期展
新館開館一周年記念 「数寄者」の現代―即翁と杉本博司、その伝統と創造
令和7年10月4日(土)~12月14日(日)

秋季展のオンラインチケット販売日につきましては、決まり次第、当館ホームページ「お知らせ」にてご案内いたします。


 当館コレクションと現代美術作家 杉本博司の作品およびそのコレクションで構成する本展は、日本の文化と美術を換骨奪胎し、その中に新しい光を差し入れる、そのような杉本博司の新作を含めた作品と当館のコレクションとのセッションをとおして、数寄の精神と茶の美とは何か?を問う試みになります。
 新館の基本設計を担当した新素材研究所を主宰する杉本博司が、その設計空間の趣旨を生かし、新空間に相応しい新作品およびそのコレクションを世界の美術館関係者および美術愛好者に向けて発信する機会となることも期待しています。
 当館の創設者、即翁 畠山一清は近代数寄者の最後世代にあたり、晩年には自身の茶道具コレクションを最高の状態で皆とともに鑑賞する「場」にこだわり、当美術館の本館を構想しました。そこに貫かれた姿勢や込められた想いと、現代の「数寄者」とも呼ぶべき 杉本博司の芸術をとおして数寄の在りかを探る機会にしたいと思います。

現代に「数寄」は可能か?  杉本博司
その昔、利休の頃、茶室は囲うと言われた。造るのではない。簡素な材で場を囲い、雨露を凌ぐ屋根を架ける、侘び茶の精神だ。私はこの荏原 畠山美術館新館を、設計者として大きなコンクリートの壁で囲った。現代の茶室と思いなして。
 この囲いの中で私の集め、また作った茶道具を披露することになった。こんな作家冥利に尽きることはない。自画自賛だ。

 

杉本博司
(1948~)東京生まれ。現代美術作家。ニューヨークおよび東京を活動の拠点とする。杉本博司の活動分野は、写真、彫刻、演劇、執筆、書、陶芸、和歌、料理と多岐に及ぶ。2013年フランス芸術文化勲章オフィシエ受勲。2017年文化功労者。2023年日本芸術院会員に選出。

即翁 畠山一清
(1881~1971)金沢市生まれ。能登畠山氏の後裔で先祖は七尾城主。ポンプ販売から製造を一手に担う荏原製作所を創業して発展させた実業家。一方で能楽と茶の湯を嗜み、即翁の号を持つ数寄者としても知られる。数多くの美術品を蒐集し、晩年には広く一般に公開することを意図して畠山記念館を設立した。


主  催 荏原 畠山美術館 
特別協力 公益財団法人小田原文化財団


 

前期:10月4日(土)―11月9日(日)

後期:11月12日(水)―12月14日(日)

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